クリニックに転職する前に
コミュニケーションを大事にしたい?それならクリニック!
クリニックの仕事に興味を持ち、転職を検討している看護師が事前に知っておくべき情報を紹介します。クリニックで働くために必要なスキルを確認し、自分にそれが備わっているかどうかを見極めてください。働きやすい環境が整っていますが、適性がなければ長く働くことはできません。給与や待遇も今とは変わってくる可能性が高いので、必ず確認しておきましょう。クリニックで働くメリット・デメリットを理解した上で、判断することが大切です。
クリニックで働く看護師には、基本的な看護スキルが求められます。特別な資格は必要ありませんが、専門分野に特化しているクリニックで働くのであれば専門資格を取得しておくことをおすすめします。確実に必要なスキルとして挙げられるのは、注射や採血、点滴のスキルです。また、幅広い年代の患者が来院するので、コミュニケーション能力も必須です。患者に寄り添いつつ、円滑に業務を進められるように幅広い対応力が求められるでしょう。
自分にクリニックで働く看護師としての適性があるかどうかを確認してください。クリニックの仕事に向いているのは、プライベートの時間を大切にしたい人です。日勤のみの勤務なので、自由な時間を確保できます。また、地域医療に興味のある人も向いています。特に重要なのは、対応力やコミュニケーション能力です。柔軟性をもってあらゆる業務をこなせる人には、クリニックの仕事が向いています。入院患者のケアをした経験がある人は、その経験を大いに活かせるでしょう。
クリニックで働く最大のメリットは、ワークライフバランスを取りやすい点です。休日が決まっており、日中のみの勤務なので無理なく働けます。病院で働く看護師は不規則な生活になりがちですが、クリニックならそのような心配はありません。また、研究発表や委員会がないので、最小限の負担で済む点もメリットの1つです。ただし、看護業務の範囲が限定されるので、スキルアップをしたい人には向いていません。求人を探しにくい点もデメリットの1つなので、転職エージェントなどを活用しましょう。
クリニックで働く看護師の平均年収は492万円です。日本人全体の平均年収が453万円、女性の正社員に限れば347万円なので、非常に高い水準であることが分かります。なお、平均賞与額については、額面だと84万円、手取りだと70万円です。ただし、夜勤がないので病院で働く看護師よりは給与が低くなります。福利厚生は職場によって異なりますが、基本的なものは揃っています。社会保障については雇用形態や週の所定労働時間によって変わってくるので、事前に確認しておきましょう。