クリニックで働く適性があるかどうか

プライベートの時間を確保したい人

クリニックは夜勤がないので、仕事とプライベートを両立させたい人に向いています。病院でも外来勤務であれば夜勤を避けられますが、必ず希望が通るわけではないので、クリニックに転職した方が確実です。また、病院の場合は緊急で呼び出されるケースも考えられます。クリニックは入院設備がないので、入院患者のケアのために緊急で呼び出されることはありません。休日も固定なので、自由な時間を確保しやすいでしょう。

地域医療に携わりたい人

地域医療に興味がある人もクリニックに向いています。地域に根差した医療は、高齢化が進む日本において年々重要度を増しています。そこで活躍する看護師として、やりがいを感じながら働けるでしょう。また、病院は患者とスタッフの数が多く、その分寄り添った看護を提供しにくい傾向にあります。患者と密に関わりたい看護師にとって、クリニックは最適な環境が整っています。

主体的に動ける人

クリニックで働く看護師には、主体的に仕事を進める姿勢が求められます。病院と比べるとスタッフの数が少ないので、1人で抱える業務が多くなります。指示を待っているだけでは業務が滞るため、次に何をすべきかを考えながら仕事をしなければなりません。自分で考えて行動できる人こそ、クリニックの仕事に向いているといえます。
また、クリニックは教育制度がそこまで充実していないので、即戦力が求められる傾向にあります。そのため、分からないことは積極的に聞きながら前向きに取り組める人に向いています。

対応力やコミュニケーション能力がある人

クリニックで働く看護師には複数業務への対応力が求められます。清掃や電話対応などの雑務を行う可能性もあるので、柔軟性をもってあらゆる業務をこなせるスキルがある人はクリニックの仕事に向いています。
また、クリニックは病院よりも患者と接する機会や時間が多くなります。そのため、コミュニケーション能力が高い人に向いています。医師の補助をしている時だけでなく、電話対応などの業務を通して患者と関わることになります。その都度、適切な対応をするためにはコミュニケーション能力が必須です。病院で入院患者のケアをした経験があれば、そこで鍛えられたコミュニケーション能力が活きます。なお、患者はクリニックの近くに住んでいることが多いため、休日に出会う可能性が高いです。その際に、きちんと挨拶を交わして患者と信頼関係を築けるかどうかも重要になります。